SMAPの演技

いきなりですが、SMAPのメンバーの演技について書いてみます。誰一人ドラマをやっていないこの時期になぜ唐突にSMAPとドラマかというと、自分でもよくわかりませんが。とりあえず、眠れる森の再放送を慎吾も見てたんだなーということをぼんやり考えていたくらいです。

ドラマといえば、木村拓哉。稀代の視聴率男ですが、彼の演技については方々でいろいろ言われています。もちろんそれも含めての木村拓哉なわけです。彼の演技は「役飲み込み型」としてみます。どんな役も、彼がそれを「木村拓哉」の中に飲み込んでしまう。2000年代に入ってからは、制作陣が「彼にこれをやらせたい」と木村拓哉ありきのドラマになってきているのでその傾向が強いのかもしれないです。個人的に好きなドラマは王道のロンバケビューティフルライフ。だって瀬名くんも柊二も優しいんですもん。眠れる森の直季も死ぬほどいろっぽかった。哲平くんの、いい加減で普通っぽいのも好きでした。今後、哲平くんみたいな普通のサラリーマンをまた是非やってほしいなぁ。

そして、「役飲み込み型」の逆の「役飲み込まれ型」なのが慎吾な気がします。彼は、ドラマをやっているときはその役柄に引っ張られることが多いようで、たとえば薔薇のない花屋のときは、あのテイストの慎吾がいいともやらスマスマやらに侵食していました。両さんのときも、あのほげーな感じのが外に出てました。彼自身が役に入り込んでしまってそれが彼自身にも影響するというのが、香取慎吾のあやうさみたいなものを表している気がします。個人的にすごいな、と思ったのはやっぱりデク。当時私は小学生でしたが、デクを守らないと・・・と切に思わされました。あとは、沙粧妙子でのマッドな役ですかね。近年のキャラチックなのも慎吾ならではですが、マッドサイエンティストみたいな、ちょっと鬼気迫るものが見たい。

役者として評価が高いのはつよぽん。たまに評される彼の役者ぶりは「憑依型」。以前、ジャニーズ全く関係ないような記事で読んだのは、ガラスの仮面のマヤのように役が憑依するような役者だという評価です。もともとストイックな性質がゆえなのかしら。それともマヤのように天才? つよぽんが演技で名声を挙げ始めたのは、かの「僕の生きる道」からだと思います。あのときの中村先生はすさまじかった。そして次の「僕と彼女と彼女の生きる道」でのひどい父親役も、つよぽんのパブリックイメージからかけ離れているのに、全く違和感なく完璧に役の人だった(役名失念)。さらに最近の任侠は、SMAPに一切興味ナシな嵐ファンの友人が、嵐ちゃんより優先して任侠ヘルパー剛にはまってました(私は見てないです・・)。そんなつよぽんですが、私が一番好きなのはなんといってもスタアの恋。これが好きすぎる。再放送してると必ず録画して見ます。あのつよぽんほどスタアオーラ皆無(当時すでに超国民的アイドルだったのに)で普通のサラリーマンが似合う人はほかにいない。ラストのキスシーンまで普通な草介さんが、役者草なぎ作品の中で一番好きです。あ、でも今一番見たいのは「まだ恋は始まらない」です。当時見ていたんですが、あのつよぽんもすんごい普通だった気が。

つよぽんが、役の方からやってくるような憑依型だったのに対して、中居さんは自ら役に入り込もうとする「役入り込み型」なのかな、と思います。ご自身が本業の「役者」ではないという自覚なのか、演技をするときには監督さん等の言われることにすべて委ねるとおっしゃっていますが、そのようにして役に入っていくという意味で。中居さん・・・、やっぱりターニングポイントは白い影ですよね。直江先生。それ以前は、パブリックイメージに近いような、元気で優しい兄ちゃんっぽい役が多かったですが、これを機に、ガラリと変わりました。砂の器が好きでした。殺人シーンの迫力は半端じゃなかった・・・。あとは伝説の教師でのサラリーマン教師っぷり。今度是非見たいのは、めちゃめちゃ有能でクールで容赦ないサラリーマン。

最後にごろちゃん。なんですが、うーん演技に対するごろちゃんは、特にカテゴライズできませんでした。てへ。好きなごろちゃんは、恋愛偏差値のクールでかっこいいサラリーマン夏目くん。あれはかっこよかった。かっこいいセリフをさらりと言って。コメディなごろちゃんよりも、かっこつけたごろちゃんが好きかも。ドラマでは。

と、ここまで書いて気づきましたが、私は普通のサラリーマンをやってるメンバが見たいんだ。なるほど。