M-1グランプリ2010敗者復活戦

敗者復活を見に行くのは、今年で5回目です。でもそんな恒例の敗者復活も今年で見納めと思うと、なかなか感慨深いものが。そして、観戦5回目の余裕が、私の足元を掬うのです・・・。
・さすがに5回目ともなると、大切なのは防寒対策と食糧確保、そしてトイレ問題の対処、ということはわかっていました。わかってはいたのです。だから、ちゃんと食糧も常備していたし、大井競馬場に入る前に別の場所でお手洗いもすませました(競馬場の女子トイレの使用したくない度100)。なのに、例年なんだかんだでそんなに寒くはならない敗者復活戦、防寒対策を怠ってしまったのです・・・! これまではカイロを持っていったり、やたら厚くてでかいコートを着込んでいったりしたのですが、結局例年前半は脱ぐことになるし、むしろ暑いくらいだったのです。そんな経験から、今年はカイロなし、コートもショート丈、という軽装で出かけてしまった私。もう途中で帰ろうかと思うほど寒かった・・・! 私が見に行った5回の中で、群を抜いて一番寒かった気がします。いや〜、感想を聞かれると「寒かった」と一番最初に答えてしまいそうな。
・そんな寒かった話はおいといて。これまでで一番の良席でした。非常に見やすかったです。
・今年から導入された準々決勝システム。今回の敗者復活戦は、準々決勝での敗退者が先に、そしてその後に準決勝に進んだ方々、という構成。これが・・・。個人的にはつらかったです。当然期待がかかるのが後半の準決勝組なわけで、前半の3時間ほどが長い長い。もちろんおもしろい方々もいらっしゃったのですが、つらーい時間もあったりして。例年は混ざり合っていたので、実力のあるコンビが盛り上げるとそれに引っ張られてそこに続くコンビも同じように受けたりするのですが、そういうマジックが起こりづらくなってるため前半は非常に苦しかったです。まだあったかかったのが救いかも(とはいえ今年は風がきつかった・・・!!)。
・そんな中でおもしろかったのはとろサーモンかなぁ。万引きGメンのネタって何年前のやねん!とも思わなくもなかったのですが、それでも声を出して笑いました。
・あと、エリートヤンキーSMAPのネタをしてくれたことをSMAPファンとして残しておこうと思います。森くんの脱退が96年ってのは正解ですが、ごろちゃんはずーっと髪型が変わってなかったのに今年からくるくるのパーマヘアーになったことを記しておきます。あ、あと細かいポイントとして、先日の生放送の番組で中居くんが前髪を吹き上げていたので、あのクセは完全になくなったわけではないと思います。完全にネタ関係ないですが。
・唯一の女性コンビのネタを見て、同行した友人は「変ホ長調?」と真顔で聞いてきました。
・やっぱり盛り上がるのは後半。ただし、準決勝組が登場の頃には、日も沈み、非常に非常に寒い魔の時間帯が。もうほんとにほんとに寒かった。体中の感覚はなくなるわ普通に震えは止まらないわ。地獄ってまさに。
・千鳥。クセがすごい。面白かったです。準決勝で見たときよりも格段に面白かったです。やっぱり千鳥はいいなぁ〜と思いました。
チーモン。そこそこ早い登場でした。タヌキの恩返し。盛り上がってはいたのですが、ぐぐっとひきつけられる感じではなかったような。ただ、同行した友人(2005,2007,2008で復活者を当ててます)には好評だったもよう。
・ポイズン。おもしろかった・・・!やっぱりポイズンは二人ともボケ要素を持ってるネタの方が面白い気がします。ポイズンらしいというか。すごくおもしろかったです。
・磁石。準々決勝と同じ「ブスは待つ」のネタ。やっぱりこのフレーズの破壊力は素晴らしい。すごくおもしろかったんですけど、復活するな〜と思える空気にはなりきらなかったのが残念でした。磁石はずーっと好きなコンビだし、もう何年も決勝にいきそうでいけなくて見ていて歯がゆかったです。そして月給が8万円代ってまじですか。
・ゆったり感も囲碁将棋も、この層の東京吉本勢の中では決勝に近い位置にいたコンビだったと思います。ですが、やっぱりもうひとつ何かが足りなくて。両方面白いと思うのですが。どちらも構成がすごく上手いなぁと思います。
東京ダイナマイト。すごくかっこよかったです。衣装と刀。しびれるくらい。去り際、マントがはためいていて素敵でした。
タイムマシーン3号。今期、私が一番応援したコンビでした。準々決勝から変わらずパンとご飯のネタでした。今回もやっぱりとても面白くてお客さんを乗せてくれて、寒さを一瞬忘れさせてくれるほど。すごく盛り上がりました。
パンクブーブー。やっぱりおもしろいんですよ、彼らは。上手いんです。あの構成のネタもすごくよくできていて、どう考えても敗者復活にいるのがおかしい・・・とか思ってしまうんです。彼ら自身もテレビでおっしゃっていましたが、そりゃあ手ごたえ感じるよなぁ・・・と思うような漫才で、本当に楽しかったです。
・こんな感じ。今回は出演者が多かったのか、例年5時過ぎに終わると思うのですが、5時半近くになったような。パンブーのネタが終わった瞬間立ち上がって駅に向かいました。体中ガチガチに固まってしまい、全身痛かったです。まさか年のせい?
・帰りの予想、どう考えてもタイマかパンブーでしょう。気持ち的にはタイマを応援したいのですが、やっぱり最後のパンブーのウケは大きかったからパンブーかなぁ、と。同行した友人もおおむね同じ意見でした。
・そして結果的にはやっぱりパンクブーブーが復活することになるわけで、じゃあどうして彼らが敗者復活に回らなければならなかったのかと思ってしまうわけで。同時に、全国のみなさんに、今日の決勝の舞台に上がった9組が日本の面白い漫才師の上位9組だと思われてしまう、ということが私は悔しいわけで。とうに決まっていたことなのに、あらためていろんな思いがあふれてしまいました。ただ、敗者復活の模様も地上波でけっこう放送されていたのか、まだ確認はしていませんが、それだけが救いかなぁと。面白い漫才師はいっぱいいるんやでーと、2002年のますおか増田さんのようなことを思いながらこれを書いています。