十三人の大奥に届けテミル

普段映画はほとんど見ないのですが、今月に入ってなぜか3本も見ました。さらに今週水曜にはもう1本見る予定です。せっかくなので感想を残そうかと。

十三人の刺客
これは、当初は見るつもりは全くありませんでした。どう考えても苦手なタイプの映画です。が、公開されて映画のレビューが聞こえてくると、どうやら稲垣吾郎がすごいらしい、と。悪吾郎・・・・・気になる・・・! というわけで、意を決して見に行ったのです。が、映画の日に行ってもレディースデーに行っても新宿の映画館は満席。仕方なく週末の一番遅い回に行きました。客層は、若い方はあまりいらっしゃらず、どちらかというと年齢層は高め。老夫婦なんかもいらっしゃって、さすがリメイク作品という印象でした。
で、肝心の映画なのですが、これはもう単純に楽しかったです。目をそらしたくなるような表現も確かに随所にあったのですが、展開が早くて見やすいから気にならない。ただ、ごろちゃんは悪かったです。悪吾郎。悪吾郎を見たくて見に行った映画なのに、ごろちゃんに画面に出てきて欲しくない・・・!と思ってしまうくらい悪いごろちゃんでした。刺客のみなさんそれぞれ素敵で、伊勢谷さんが素敵なのはいろんなところで語られている通りなのですが、私にとって抜きん出て素敵だったのは松方弘樹・・・!! すごい。さすが金さん。殺陣が飛びぬけてずば抜けてかっこよかったです。同行した友人は、「金さんっぽ過ぎる」なんて言っていましたが、私は彼のかっこよくてキレのある殺陣にほれぼれしました。刺客のみなさんが馬に乗って駆けているシーンなんかも素敵でねぇ。ごろちゃんの乗馬シーンも見られました。その昔、はたち前後のごろちゃんが大河に出られた頃に必死で乗馬をこなした、というエピソードを思い出しました。そしてラスト、ごろちゃんが泥水まみれになるシーン。ここの迫力はすごかったです。日ごろ、中居さんはごろちゃんのことを「つらいことや我慢することは稲垣さんには絶対できない、しようともしない、する気もない。だって、自分がきれいでいること、気持ちよくいることが一番大事な人だから」なんておっしゃっていますが、そんな中居さんにはあのシーンを是非見ていただきたい。役者ごろちゃんを是非中居さんに見ていただきたい・・・!!
エンターテイメントとして非常に楽しい映画でした。ごろちゃん云々関係なく、大衆的で楽しめる作品だと思います。そしてやはり、この作品にあの役でごろちゃんが出演できたことは、ごろちゃん自身にとってもはたまたSMAPさんにとっても有益なことだったのではないかなぁと思います。

君に届け
学生時代の後輩に「どうしても見たい映画があるけど、他の友人を誘っても誰も一緒にいってくれないんです。先輩だったら行ってくれると思うんです〜」と誘われて、まあ見てもいいかな、と見に行った映画。そういえば学生時代から、この後輩とはイケメンさんが出る邦画ばかり見に行っているような。岡田くんとか妻夫木くんとか。花男を見に行ったのも彼女とだしなぁ。君に届けは、ごろちゃんが月イチゴローで高評価をしていた作品だったので、気にはなっていたいたのです。とはいえ、原作も読んでないし、なんだか見に行くのも気恥ずかしいし・・・と思っていたところにお誘いを受けたのでした。
そんな感じであまり期待もせずに見たのに、なんかなんかなんか・・・!!びっくりするくらい涙が・・・。ストーリーとしては、まず友情の山があって、その後恋愛の山がある、みたいな、青春そのものの話なのです。そんな展開に合わせて、友情で泣いて恋愛で泣く私。年をとって涙もろくなったのか、それとも単純に泣きたい時期だったのか。映画が終わる頃には泣きすぎの私に大受けの後輩が隣にいました。私も、自分で自分に「泣きすぎやろ!」とつっこみを入れたくなるくらいでした。
ごろちゃんが高評価だったのも頷ける気がします。確か、「大人が見て浸れるような映画」だかなんだかとおっしゃっていたように思うのですが、まさにその通りなのかもしれない。私の高校生活には三浦春馬さんのような素敵なさわやか少年は残念ながらいなかったですが、なんだか妙に懐かしい気持ちになりました。三浦さんも多部さんもすごくよかったなぁ。多部さんは昔見た正直しんどいでチュートファンっておっしゃっていたのを聞いて以来、気になる女優さんなのです。
ちなみに、映画が素敵過ぎたので翌日にはマンガを買ってしまいました。マンガを自ら買ったのなんて十数年ぶりです。

インシテミル
映画の宣伝でいろんな人がいろんな番組に出演されていて、じょじょに気になってきた映画です。綾瀬はるかさんも石原さとみさんも藤原竜也さんも好きだし。ミステリーも好きだし。というわけで思い立って見に行ったこの映画。客層は、二十代のカップルが圧倒的に多かったです。デートムービー
で、見たわけですが。うううううむむむ。原作を読んでみたい気にはさせられました。きっと、すごく面白い原作を映画にするうえで、ちょっと端折られてしまってるのではないかなぁ、と。整合性がとれていないわけではないのですが、もうちょっと「人間の内面」みたいなものを掘り下げたかったんじゃないのかなぁ、と。なんだか少々消化不良な印象。十三人の刺客君に届けが面白くて、この作品への期待値が高まりすぎていたのかもしれません。

■大奥
今週見る予定。もともと原作が好きなのですが、ニノが水野ってのはどうなのだ?と少し懐疑的ではあります。ニノの演技は好きだけれども、あの色気は出せるのかしら。堀北真希さんの町娘と柴咲コウさんの吉宗ははまってそうな予感。