M-1準々決勝東京@メルパルクホール

平日の18時30分からなんて(しかも月初の金曜!)無理やん!と思いつつも、とりあえず取ってしまったチケット。今週は頭からずっと今日のためにがんばって仕事を調整し、無事に定時で会社を(半ば強引に)出ることができました。芝公園まで微妙に行きにくいんですよね〜会社から・・・。
と言いつつ、無事に到着。今年のM-1は今日が最初です。はりけ〜んずさんを見るとM-1感が出ます。が、そういえば今年は流れ星がいないことに思い当たって、はりけ〜んずさんとの絡みが見られないことに気づき、ひとつM-1のお約束が終わってしまったことに寂寥の思いでした。では、思ったことをつらつらと残します。そしてはりけ〜んずさんから衝撃の事実が。「今日の終了予定は10時11分です」と。ええええ。48組って確かに多いけど! おなかすくやん!!
・一組目はエレファントジョン。エレジョン・・・!!ネタレンジャー以来です。だから1年半ぶりくらいかも。彼らが3回戦を勝ったのは初めてじゃないかなぁ。ネタレンジャーに出ていた方々には勝手に親近感があるので母親のような気持ちで見守りました。確かに面白かった! ただ、以前は非常にオーソドックスな正統派漫才だった印象があるのですが、ちょっと特徴を出そうとしているのかなぁ、と思ったり。確かにそれぞれのコンビに特徴がないとなかなか浸透していかないものだとは思うのですが、どことなく既視感を感じてしまうのはむしろ逆効果かも・・・。でも、一組目とは思えないほど受けていたし、面白かったと思います。
笑撃戦隊というコンビ。初めて見たのですが、面白かったです。私の記憶が正しければ、キャバ嬢になりたい、というネタだったような。初めてネタを見たコンビの中で一番面白かったです。是非また見たい!
チーモンは結構序盤。面白かったです。たぬきの恩返し。さすがチーモンで、拍手も大きく迎えられてなかなか受けていたように思います。
・あと、序盤で受けていたのは我が家。さすがテレビの人気者。今日は、3人そろいのスーツで登場されてかっちょよかったです。ネタも面白かった!3人組漫才って、どうしても一人置いてけぼりになったり、ネタとして一人を邪魔者にしたり邪険に扱ったりするものが多い気がするのですが、我が家もその風情があったんですけど坪倉さんが邪険にされると、キャラが浸透している分笑いやすい気が。
・ピースもまあまあ早かった。ストローのネタ振りが始まったとき、3年くらい前のM-1予選でも見たな〜と思ったのですが、なかみはけっこう変わっていて面白かったです。でも・・・彼らはコントの方が面白いような。
・アームもまあまあ早い出番だったような。面白いんですけど、いわゆる「女子ども向けのネタ」と思われている気がする。個人的には安村さんの大喜利のセンスは好きなんですけど。
エリートヤンキーのネタで「母方の叔母」というフレーズが何度も出てきたのですが、このフレーズを聞くとどうしてもカナリアの安達さんが思い浮かびます。安達さんってこのフレーズを気に入ってる気がするんです。Enjoyで2回くらい聞いた記憶があります。
ウーマンラッシュアワーは有名なバイトリーダーのネタ。どうしてもしんすけさんの顔がチラチラするんですけど・・・。確かにすごく面白いネタなんですが、早口すぎて噛まないかとひやひやしてしまいました。ちなみに私は、殺人よりも強盗よりも絶対にしてはいけないことのくだりが好きです。交通費をもらいつつも自転車でバイトに行くこと・・・!!実は学生時代にこれに近いことをしたことが。えへ。
・ダブルネーム。チャゲはいいやつの歌は、確か去年の敗者復活でも聞いたような。無駄にうまくてなんかお得な気分。
・外国人ネタは3組ありました。が、一番面白かったのはさの3組のなかで最後だったイラン人の方がいらっしゃるコンビ。コンビ名を忘れてしまったのが残念ですが。ただ、テレビでは放送できないかもな〜というネタでした。でも面白かった・・・!お笑い芸人さんが、ほかのお笑い芸人さんをテーマにネタにするってちょっと珍しい気がします。タブーっぽくて。
マヂカルラブリー、面白かったです。去年あたりまではまだ苦手意識があったのですが、今年は面白かった!
・さて、全体のなかで一番受けてたんじゃないかと思うのがタイムマシーン3号。真ん中あたりでの登場でした。彼らが出てくるまでにも受けていた方々がいっぱいいたのですが、彼らのときはちょっと格が違う感じでした。何より、ほかのコンビと同じくらい早口なのに断然聞き取りやすい。マイクの具合で聞き取りづらいコンビが多かったのですが、彼らはほぼ全台詞を聞き取ることができました。そしてまたどえらく笑わせてもらいました。彼らの次に出てきた方々(トレンディエンジェルだったかしら)もその恩恵にあずかれたのでは、と思うほど、いわゆる「空気が変わった」受け方だった気がします。ヤマザキ春のパン祭りって漫才のネタによく出てくるんですけど、そんなベタな単語も面白かったです。ちなみに、このずっと後のほうで別のコンビのネタ中にも「ヤマザキ春のパン祭り」が登場したのですが、そのときにもタイムマシーン3号を思い出して笑ってしまうほどに。
ブレーメン、2年くらい前の予選で見たときよりも上手くなってる気が。ただ、上手くなった分、スターの不器用さがこなれてしまった印象にもなりましたが。
・ゆったり感はやっぱりいいですね。面白かったです。彼らはうまいなぁ。
パンクブーブー。王者の再挑戦。今年のM-1リターンズで見た構成のネタと同じ構成のネタ。これもとても面白いんですけど、ちょっと技巧的過ぎる気もしなくもないかも。とはいえやっぱり彼らはとても上手い人たちだと思うし、面白いです。言葉が巧みだなぁと思います。
・タイムマシンにせまる勢いで受けていたのが、最後に登場したハライチかと。いやあ・・・わかってるんですけどやっぱりとてもとても面白かった。おなかが痛くなるくらい笑いました。ただ、気になるのは最後に暗転してしまったことでしょうか。警告音が鳴っているのに続いていて、見ている側としてもいつオチがくるのかと冷や冷やしてしまいました。逆にハライチのお二人は余裕綽々に話しているように見えましたが。ギリギリの礼のタイミングくらいで暗転したのですが、これはどうなのでしょうか。ウケ具合でいくとかなりトップクラスだと思うのですが。
・もう一組暗転してしまったのがナイツ。去年までの練り上げてきた感がなく、さっくりとした印象でした。まさに今日当日のニュースである、えびぞうさんのCM自粛ネタなんて入ってきて、さすが余裕だなぁと思っていたのですが。2年前に感じた熱量は感じられなかったかも。
・タイムマシン、ハライチに次ぐくらいに受けてた気がするのが磁石です。が、これは単純に私が好きだからそう感じてるだけかもしれません。ところどころほりこまれる下世話なネタに、ドライブインナガサワ臭を感じなくも無かったのですが、彼らもまた漫才上手い人らやなぁ。かなり受けていたように思います。心に残っているのは、(デートに遅れたとしても)「ブスは待つ!」という一言でしょうか。あまりに力強く断言されて妙に説得力があったのですが、ちょっとひどい〜〜。近くの席のお嬢さんも「ひどい・・・」と笑いながらつぶやいてらっしゃいました。
気になったのはこんなところでしょうか。大阪とあわせて74組(確か)中24組が準決勝に進むとのことなので、単純に3組に1組くらいは合格するのだと思います。そう考えると、準決勝にコマを進めるコンビの予想としては、タイムマシーン、ハライチ、磁石、ゆったり感、チーモンマヂカルラブリーあたりは固いのではないかと。笑撃戦隊はいってくれるかなぁ。いってくれるといいなぁ。
見ている途中に思ったのですが、今年から準々決勝が増えたことによって、芸人さんもネタをする回数が増えて大変だなぁ、と。準々決勝、準決勝、敗者復活(もしくは決勝)とネタを全部同じにしてしまうと、どうしても複数回同じネタを見る人が多くなる気がするので、その分新鮮さも失われてしまうし。違うネタをするのも大変やろうしなぁ・・・。こちらとしては、単純に楽しい機会が増えるだけなのですが、芸人さんにとったらえらい大変やろうなぁ。
あと、近くの席に、東京よしもとの芸人さん(今もAGEAGEってあるのかしら)にばかりやたらと反応を示すお嬢さん方がいて、あまりの事務所贔屓(というか単純に知ってる度合いなのだと思うのですが)に、逆にその層の芸人さんに対する目が厳しくなってしまいました。気持ちは大いにわかるのですけれど(私はbase黄金期世代なので)、近くで見ていると気になってしまって。
こんな感じでした。終わったのは本当に22時15分くらいで、おなかが減ってふらふらになりながら帰りました。が、やっぱりM-1は楽しい! 芸人さんが最後にお辞儀をして一歩下がるところが好きです。