地震のはなし

まずは、本当に少しでも早く、一人でも多くの方に平穏な日常が戻りますように。
11日、いつもの金曜の午後でした。夜に久しぶりの友人との飲み会の予定があり、それを楽しみにしつついかにして定時に上がるかを考えているような、ほんとに普通の午後でした。
その瞬間、最初に小さな揺れを感じたとき、眩暈かなぁ〜とぼんやりしていたら、近くにいた上司が「地震・・・?」と。この揺れの感じは眩暈じゃないのかぁ、と思った矢先、どんどん揺れが大きくなり、オフィスの椅子に座っていられなくなりました。おもわず床に座り込み、デスクの引き出しが飛び出すのを手で止め、「早く止まって・・・!」と祈らずにはいられないような恐怖が。会社があるビルは築何年やねん!ってくらい古いビルなので、耐震構造やらも不安に思いましたが、「いや、それでもこれまで何十年も地震とかに耐えてきたはずやから大丈夫!」と自分に言い聞かせたり。でもビルがミシミシと恐怖を煽るような音を立てるんですもん。
そこからあとはもう仕事になりませんでした。繰り返される余震とネットニュースに上がるあらゆる情報と、自分の家はどうなっているのかという不安と。結局、17時頃に会社から帰宅令が出たのですが、会社が2日後にどえらく大きな案件を抱えていて、ほとんどの人がその対応で帰れない状態。だったのですが、たまたま私はその案件とは一切からみがない立場だったので、一人歩いて帰宅。皇居ラン用に置きっぱなしだったランニングシューズがあったので、それを履いて帰りました。途中、新宿東口あたりを歩いているときに、どこかからロコモーションが。ビジョンでスマップさんのCM(しかも一番長いバージョン)が流れているようで、こんな非常事態でも思わず振り返ってしまう自分。でもちょっとだけ心が晴れました。
私自身は、結局2時間程度で帰宅でき、非常に幸運なことだったと思います。家の中では、いくつかグラスが割れていたり本のなだれが起きていたりしたのですが、思っていたよりもずーっと被害状況はマシでした。
個人的には、たまたまが重なって幸運だった気がします。たまたまランニングシューズが会社に置いてあって、たまたま韓国旅行用に引っ張り出した手袋がカバンに入っていたままになっていて、たまたまキッチンのシンクの洗い桶に水をはっていて、たまたまその洗い桶の水の中にグラスとかが落ちたので割れた被害は少なくすんで、いつもは洗濯機の上とか不安定なところに置きがちな水切り桶をたまたま安定した場所に置いていた。たまたまが重なっていいのって何回までだったっけなぁ(@古畑SMAPの古畑さん)。
徐々に明らかになった各地の被害状況を見ると本当につらいのですが、少しでも早く元気な国になってほしいと思います。都内でさえ、まだまだいろいろと混乱していますが、どんなときもくじけずにがんばりましょう、という気分です。