映画「図書館戦争」の話

映画「図書館戦争」を見てきました。去年の夏、ライブのネタバレを避けていた期間に苦し紛れに記事(http://d.hatena.ne.jp/hadukikiki/20120830/1346291790 )を書いたこともありましたが、けっこう楽しみにしていた今回の実写映画。私の配役予想、柴崎だけばっちり当たっていました。小牧教官の田中圭も、私の予想した向井理さんと系統も似てるし、なかなかはまっていたように思います。手塚役の福士くんという子だけは知らなかった(ふくし、って言うと、落合さんちを連想します)のですが、なんだか幼い印象だなあ・・・と思っていたのですが、声も低めで演技されていたので、割と手塚感が出ていたように思います。柴崎役の栗山さんと並ぶと幼いかなあとは思いましたが。あと、メガネをかけてくれてたらなあ・・・って勝手に私の中の手塚はメガネ男子なんですけど、よくよく考えたらメガネをかけて戦闘って危ないのかしら。
で、主演のお二人。岡田くんはかっこいいですよねえ。ちゃんと堂上教官でした。えいくらさん、郁ちゃんにはちょっとかわいすぎるかなあ・・と思っていましたが、素朴な感じもあっていて良かったと思います。では、ネタバレも含めて感想を記します。ネタバレも含めますよ、含めますからね・・・!


・思っていた以上に原作に忠実で、ラストで二人をどうにかするのかと思っていたらそれもまた原作に忠実で、彼らが今の年齢のうちに是非続編を作っていただきたいところ。さすがに4冊分は無理だと思いますが、せめて革命のところとか。
・そもそも設定がパラレルワールドなわけで、原作を知らない人が見てすぐに理解できるのかなあ、なんて思っていたのですが、さすがにその部分は上手くまとめて作られていたなあと思いました。
・ただ、郁ちゃんが「王子様」に守ってもらった本が検閲で規制された理由が原作と異なっていた点が気になりました。原作と同じ理由にすることがやはり「放送コード」の理由で不可だったのか、「違いを認めず、単一化・均一化させようとする政府」を強く描きたかったのか。その理由がどっちなのかなあ、と思いまして。原作だと言葉狩りの要素が強いのですが、今回の映画が描いているテーマって言葉狩りというよりは思想の部分だったので、確かに映画の理由の方が一本筋は通っているのですが、図書館戦争が描く言葉狩りの部分が、現実の「言葉狩り」によって描けなかったのなら、それは紛れもなく「リアル図書館戦争」になるのでは、なんて考えたりして。
・実写映画で見る戦闘シーンは、当然のことながら本で読んでいるよりもずっとリアルで、戦争なんだなあ・・・とせつない気持ちになりました。
・玄田隊長が流れ星のちゅうえいさんにしか見えませんでした。玄田隊長ってけっこう豪快でカッコイイ生きざまなキャラのイメージなんですけど、もうちゅうえいさんにしか見えなかったせいで、いつギャグが登場するのか・・・なんて気になって気になって。
・岡田くんのアクションシーンはさすがにかっこよかった・・・。岡田くん・・・。岡田くん・・・。あれは反則やわー岡田くんー。
・小牧教官の見せ場があんまりなかったのが残念でした。まあ、ストーリー上しょうがないんですけど、せっかく田中圭が素敵だったので、ちょっともったいなかったかなって。なので、やっぱり続編も期待したいですねえ。まりえちゃんに登場いただくわけにはいかないのかしら。
・思ってたよりラブ要素が薄かったです。ただ、描いているテーマがテーマで原作の1冊目にあたることを思えば、あれでちょうどよい気がしてきました。もっとがっつりラブが出てくるのかと思っていましたが、やっぱり堂上教官と郁ちゃんがくっつくのは新宿三丁目紀伊國屋(明言されてないですが、勝手に私の脳内ではそうなってまして)がきっかけじゃないと。
・ちなみに原作においては、手塚と柴崎の関係性が好きです。