THE MANZAI

全然楽しみにしていなかったTHE MANZAIでしたが、結局楽しかったです。当日、すでに忘年会の予定が入っていた私はまるっと録画で出かけました。とはいえ、この情報社会の中ですから、どこかでいやでも結果を知ってしまうんやろうなぁ・・・と思いつつ。それでも、ツイッターは見ないようにして忘年会に出かけました。結果、17日はそのままカラオケオールをしてしまい、朝から家に帰ってすぐに眠って、お昼過ぎからTHE MANZAIを見始めました。携帯は、オール明けのタクシー料金を調べるときに使いましたが、酔っていたせいか、ヤフーを開いてもトップニュース欄が視界に入らなかったことで救われました。
そんなわけで、この情報社会の中、まったく情報を入れずに約20時間遅れで見始めたTHE MANZAI。ざーっと感想を残します。
・漫才を見るのがすごく久しぶりな気がしました。すごく頻繁に漫才を見ていた頃、会社の同僚に「漫才の楽しみ方が分からない」みたいなことを言われてとても驚いたことがあるのですが、少し漫才の世界から離れると、漫才を見ることにもリテラシーのようなものが必要なのかもしれない、と思いました。たとえば関西で生まれ育つと、いやでも週末の漫才番組などを目にする機会があって自然とそのリテラシーを身につけるのかもしれないですが、一切漫才を見ないで生活していると、漫才に対するスタンスと言うか身構え方というか、そういったある意味リテラシーといえるものがない状態になるのかもしれないです。・・・なんてぼんやり思いながら囲碁将棋。
囲碁将棋・・・!彼らは独特の空気があって、上手いですよね。M-1の敗者復活で見るコンビ、というイメージでしたが、今回の1発目でもふわふわせず、しっかりおもしろかったです。水チャゲの木ゴス・・。去年の怖い話っぽいネタも好きだったなぁ・・・あれはテレビではやれないのだろうか。
チキチキジョニー 全然期待してなかったのに、面白かった・・・!!芸能人をいじっていくという点では変ホ長調を思い出しましたが、掛け合いのポップさとテンポで楽しく見られました。ちなみに私は、綾瀬はるかになりたいです。
・ナイツ さすが・・・・・・・! ほんとにさすがナイツ。ああ、ここ数年のM-1でのネタも見返したい。私は土屋さんの顔が好み(ってこのブログで書きすぎなくらい書いてますが)な上、たしなめるようなつっこみも好みです。今回のナイツはまさに手数論。マスカレードが頭から離れません。
・磁石。磁石・・・・・・!!胸が熱くなる・・・! 磁石をこんな大舞台で見られるなんて。今回一番応援していたコンビです。お二人のポケットチーフの赤と青がかっこよい。素敵。ネタはやっぱり面白かったです。上手い人たち。ブスは待つのネタも見たかったなぁ。決勝に進んだら見られたのかしら。
・そんなわけで、この4組では、気持ちとしては磁石を応援していました。が、ナイツが決勝進出。これまた妥当なところだと思います。でも、これを機に磁石をテレビで見られる機会が増えたらいいなぁと思います。というか、これを機に、いろんな漫才をテレビで見られる機会が増えたらいいなぁと思います。
・Hi-Hi 今回跳ねたコンビですね。何よりも楽しそうで、それが一番でした。ボケの方の顔がパンブー佐藤さんに似てると思ったのは私だけ? テンションとテンポで存分笑わせてもらいました。ほんとに楽しそうで、こちらもすごく楽しくなる感じ。こういう漫才、好きです。
テンダラー おおおおおテンダラー・・! 磁石と並んで推したいコンビ。さすが実力派ですね。浜本さんはやっぱり上手いなぁ。白川さん、もう40過ぎてるんか!びっくり。白川さんの滑舌の危うさが時々気になりましたが、やっぱり面白かったですテンダラー・・! たかた〜〜って繰り返すだけでもう笑わずにはいられない。ああいう、乗せられていく感じが個人的には漫才の醍醐味だと思っています。
スリムクラブ 視聴者の連打システムを考えると、このコンビニは不利なんじゃ・・・?なんて思いましたが、そんなのは杞憂でした。あの間すら面白いって何事。
ハマカーン 浜谷さんの顔・・! このテイストの漫才に行きついてから、ほんとに個性的で面白くなったハマカーン。最後までちゃんと面白かったです。
・ほんとに混戦したこのグループ。3つのコンビが同票って・・!でも、その場合は視聴者投票が入ったコンビが勝つのかあ。テンダラーを応援していたので切ない・・。
・学天即 残念ながらあまり記憶に残っていません・・。うううむ。
・華丸大吉 さーすーがー。いやあ、楽しかったです。ものすごく安定して、とても面白かったです。
アルコ&ピース おおっと子のコンビもあまり記憶に残っていないような。歌ネタは評価されにくい、みたいなことをおっしゃっていたのがちょっと心に残ってはいますが。なんか、ライセンスが復活したM-1で、ドラえもんネタで評価が上がりきらなかったことを思い出してしまいました。
パンクブーブー いやああ、さすが。おもしろかったです。ちなみに、決勝進出者のネタをもう一度フルで流されたときも面白かったので、やっぱり本当におもしろかったんです。佐藤さんが途中でかみかけたり、黒瀬さんのつっこみフレーズがそれでよかったの?ってところがあったりでもったいない!なんて思いながら見ましたが、いやはやなんのその。水掛け論の水て。もうほんとにおもしろいし上手いし、やっぱりさすがでした。
・これはきっとパンブーだろう、と。華大もとても面白かったのですが、やっぱりここはパンブーだろう、と。
エルシャラカーニ あれ、このコンビもあまり記憶が。どうしても苦手意識があるコンビだからかもしれません。
・千鳥 むしあなごかなあ、と思っていたら、初見のネタでした。大悟さんの女将さんがイラっと感満載。てか、はくべいって。だれやねんー。
ウーマンラッシュアワー おお、バイトリーダー! やっぱり良くできてるネタで、何度も見ているのに面白いです。交通費のくだりと、710円もらってるくだりが好き。乗ってるな〜という印象でした。
・そしてワイルドカード。ここで発表?もっと早く発表したりいやあ。今回のワイルドカードの枠の中で、一番上がってほしかった銀シャリ!でしたが、なんやろう、M-1の敗者復活の発表のときほど熱量を感じないのは・・? 自分が見に行ってないからかしら?
・そして銀シャリのネタ。大好きなコンビですし、面白いのに、なんかちょっと乗りきらない感じだったのが残念でした。うーん、やっぱりもうちょっと早い段階で発表してあげて、Dグループの流れから逸脱しないうちにネタをやってほしかったなぁ、とちょっと思いました。好きなコンビで面白いネタだっただけに、余計に。
・そんなわけで、ここはどこが突出しているのかいまいち想像がつかないまま、千鳥。なるほど。
・そして最終決戦。Hi-Hiから。どうなるんやろう・・とどきどきしながら見ていたら、1本目と同じかもしくは上回るほどのノリっぷり。さすが、伊達じゃない・・・!ほんとに伊達じゃない・・・!
・ナイツ やっぱりさすがナイツ。最後の最後で、もう笑わざるを得ないネタをぶっこんできたナイツ。そういや、ナイツってそんなコンビでした。去年は駒野のくだり、確かM-1決勝ではやらなかったように記憶していますが、2年くらい前は、SMAPのネタで中居さんの「コウダさん」いじりはばっちり入れてましたし。最後の最後のインパクトが絶大だったナイツですが、とはいえそれ以前のくだりも十分おもしろかったんですよ。上野のくだりとか。でも、素直になれなくては、そんなに世間の印象に残るドラマだったかどうかだけが心配。覚えてる人いるかしら。
・パンブー ほんと、めちゃめちゃ安定した漫才をするコンビ。今回のネタは、陶芸家に弟子入りするネタを彷彿とさせます。やっぱり、どう考えてもパンクブーブーは漫才が上手いし、面白い。それ以上の言葉が出てこないです。楽しかった・・・!
・千鳥 爆笑問題が「白平」さんをいじったことが、むしあなごのラストの白平世代の爆発につながったと思います。白平さんを待ってしまいます。むしあなご、ずっと前に見たときよりも格段におもしろく感じたのは、あの面白い舞台で見られたこともあると思います。いやあ、それにしても電話の大悟のいらっと感、面白い・・・!
・さて、そんなわけで、総合的に考えるとパンクブーブーの優勝はものすごく納得です。視聴者投票システムは手数論になりそうですが、フリも含めて漫才としてすごく面白かったパンブーが優勝できて、すごくガチガチでいい大会だったように思いました。
M-1のときのようなヒリヒリする感じやドラマ性、爆発がおきたときの凄まじさなどはない気がしますが、それは今回が第1回だったからかもしれないですし、あるいはM-1よりもバラエティ色が強い構成だったからかもしれません。笑う準備ができた舞台で楽しい漫才が見られてとても幸せでした。漫才のリテラシー・・・なんてよくわかんないことを考えてた最初からは想像もつかないほど、ただただ単純に楽しく笑わせていただきました。M-1のヒリヒリ感がほんの少し恋しいですが、楽しい番組でよかったです。あとは、今後また漫才をたくさんテレビで見られるようになることを祈るばかり。さしあたっては、ますますファンになりつつある磁石が見たい・・!
・最後に、審査員の大竹さんがよく笑っていたのが印象的でした。