サクラップならべ

なぜいまさらにサクラップ?という感じもするのですが、ならべていきます、好きなサクラップ。嵐ファンの方はこのブログなぞ見ないでしょうから、サクラップを知らない方にお伝えしたい、ただの問わず語りというスタンスで。
・蜂の巣の奥の蜜 いきなりドアタマにこれを持ってくるのもどうかと思ったのですが、なんていうか・・・サクラップを語る上で避けて通れないっていうか・・・。この曲を知らない方はこの部分だけ読むと意味不明かもなんですけど、この機会に聞いていただきたい曲です。R18かもしれないですが。しかも彼の「蜜」の発音具合といったらないですから。この部分以外にも、「しないのキス」とかね。ライブでの「しないのキス」の瞬間の国立の沸き上がり具合ったらなかったです。名曲っていうか迷曲っていうか、彼の傑作のひとつであることは疑いない曲。蜂の巣の奥の蜜が何を表わしているのか、想像しながら聞いてほしい曲。
・大卒のアイドルがタイトルを奪い取る この曲は全編引用したいくらいなんですけど、この部分を初めて聞いたときはちょっと仰天しました。この曲が収録されているアルバムのリリース時はまだ私が嵐にはまる前で、なんとなく気分で借りてみたんです。サクラップの存在すら知らないレベルだったので、ぼんやりアルバムを聴いていてこの曲が流れたときの仰天具合ったら。こういう曲をやりたいたぐいの人だったのか!!みたいな。世間的には嵐が天下を取る前の曲(ぐいぐい来始めたくらい?)だと思うのですが、「いま時代が手の中に」とか「天の頂いただく」とか、気概みたいなのが全面に出ていて、そういうのが大好きな私にはものすごく好みの曲です。「ステージ上終身雇用」とか、アイドルとしての覚悟がにじみ出ていてもう大好き。ただ、「今までこれからもこのメンツです」というのは、SMAPファンとしては嫉妬心を禁じえない。このフレーズだけはSMAPには絶対歌えないですから。そういう「喪失感」のない嵐だからこそ、あの穏やかで平和な空気を出せるのかもしれません。「温室の雑草」とか、すごく自身を客観視していて、大卒アイドルここに極まれり(しかもただの大卒じゃなく小学校からのエスカレーター慶應ボーイなんですもん)。
・いつか笑ってまた再会そう絶対 この曲のラップも全部大好きです。「季節迫り来て散々泣いて」とか。「あの日君は僕に何てったっけ 何てったってもう関係ないね」とか、なんかもう誰もが経験したことのあるイメージの沸きやすいほんの少しの寂寥感のあるフレーズがただただ素敵だと思います。「先の見えない暗い道路も それがたとえ迂回路でも」とか「今は少し2人とも暗い表情しまっておこう」とか、でもこういうつらいイメージがすべて「いつか笑ってまた再会そう絶対」につながるというところに、サクラップのポジティブな陽性のイメージが嵐のポップさにつながっていく気がします。この曲のラップは本当に傑作だと思います。まっすぐで。ああああ好きすぎる。
・DREAMと書いて目標と読む このフレーズ・・・!DREAMと書いて目標と読むんですよ!!もう感服・・・!DREAMと書いて目標と読む・・・!!何度でも言いたい。DREAMと書いて目標と読む・・・!!
・若すぎた「このままずっと」なんて考え この曲も傑作・・・!嵐の真髄というか、こういう青いイメージのちょっとさびしさもあるけどポップな曲っていうのがすごく似合う気がします。この曲のサクラップは、リアルに私の心に響いてきたりもしました。「あかさたな 習った頃から10年以上か」って、ラップに「あかさたな」を入れるという発想たるや。「まだまだだ」「浅はかな」と韻を踏んでいるので、もちろん「あいうえお」じゃ成立しないですしね。そしてこの曲は最後に「俺ら若すぎたただ若すぎた」と終わるんですよ・・・! なんだか大学卒業社会人1年生!みたいな岐路。
・打った点がわける結果 陰と陽 受験ソングのイメージ。「春には大きな花を咲かす!」ってね。ただ、本人は大学受験の苦しみは知らんやろ〜とはつっこむところじゃないですけれども。
・感覚と時間が区切られる このフレーズの言語感覚がなんか好き。「ふわりと長い髪振り返る」からつながるんです。好き・・・なんか好き・・・。
・この夏だけは君とともに ああああこの曲も好き・・・! これまた嵐の真髄のイメージで、ポップさと若さとほんの少しの寂しさ、みたいな。
・今はこうして碧が満ちている 碧です。青じゃなくて。この曲もまた、嵐の真髄のポップさと若さとほんの少しの寂しさを勝手に感じます。「はにかむ日々を包んでく 風が僕を包んでる」と締まるんです。こういう青春の中の人の主観になってのリリックが上手いなあと。真髄・・・!
・窓を開ければ明日の空も晴れるはず これまたある意味真髄。この曲のラップの前半はナンセンスっぽい感じなんですけど、ラストのこの部分が含まれるパッセージはすごく好き。最後に「夢はでっかくこう描く!」と締まるんです。
・至福の時間を俺らが提供 ライブ仕様! 至福の時間を彼らが提供してくださいます。こういう「嵐」を主人公にしたものは、気概が感じられて好き。私のブログを読んでくださる方はお気づきかと思いますが、私は「気概が感じられて好き」ってやたらと書いてますが、だって好きなんですもん。
・That’s right!櫻井翔くん メンバー紹介ソングでのこの一節。「ざっつらい」と「さっくらい」で韻を踏んでるのですが、自分の名前とThat’s right!で韻を踏むという発想に感嘆します。すごい。
・宇宙is you これまたすごいリリックだなあと。「宇宙is you」ってラブソングの極みじゃないですか。このフレーズを聞くと、SMAPの「僕は君をつれてゆく」の「宇宙になる」も思い出されます。どちらもすごく好きな曲。ちなみに「宇宙is you」がリフレインされます。
・いつかまたね交点の先で 「交点」という印象的な単語が繰り返されるこのラップ。これまた嵐の真髄ソングだと思います。無駄に英語が挟み込まれすぎないこのラップも上手いなあ。「交点」なんて単語、なかなか思い浮かばないじゃないですか、日常生活で。ちょっとしたインテリ臭も感じさせる「交点」。これぞサクラップ、と勝手に思っています。
・想いが乱反射 めぐる観覧車 乱反射と観覧車で韻を踏むんですもん。ううむ、サクラップ。真髄。
・頭上に悠然とはためく漠然とした夢を掲げ 有名なこの曲ですが、この部分のフレーズがとても好き。「あの頃の未来に向かい時代に期待せずも進むMy life」って結ばれるのですが、「時代に期待せず」ってのがゼロ年代を象徴して・・・いますでしょうか。閉塞感とその中で前に進もうとする若者っていうか・・・これまた嵐の真髄、サクラップの真髄。
・夜景のきれいなとことか行ってありきたりな言葉とかなんか言って 行ってみたいし言われてみたい。そして「視線合わせないままも肩に手」と続くのですが、なにその絵に描いたようなシチュエーション・・・!ラブい!
・類を見ないほどにじわりじわり進みゆきここTOKYO 嵐のブレイクまでの道のりと、ひとつの到達点としてのTOKYOすなわち国立競技場という限られた人しか立てない場に立った、という。この曲は見どころ満載です。「研いだ爪隠し牙を剥く」。深読みしようと思えばいくらでもできるような曲。
概してサクラップは、「嵐の真髄的せつなさをはらむ爽やかポップ青春ソング」「嵐(あるいは櫻井翔自身)を歌う気概満載頂いただくソング」「エロ」でできている。すべて勝手な解釈です。嵐ファンの方々、サクラップ研究をされている方々が万一読まれて気分を害されませんよう。ちなみに私は、やっぱりTABOOが好きすぎます。