オトナなSMAP

50万。ページビューが50万を突破して驚いています。特に3月中旬以降、5人旅の予告が出始めたあたりからページビュー数が増加した印象。そんな50万を記念して、毒にも薬にもならない誰も損も得もしないような記事を書きたいと思います。今回のテーマは、カゲキなSMAP。オトナなSMAP。このブログを読みに来てくださる方の中に中高生以下はほぼいないだろうということで、ちょっとオトナでセクシーな歌詞について書いてみようかと。たたむほどではないですが、たたんでみます。

◆まず、頭に思い浮かぶのが大好きなダイナマイト。これね・・・。もうこの曲が大好きで大好きで大好きなんですけど、発売当時、13歳だった私はドキドキドキドキしまくっていました。こんな歌詞歌っていいのー?聞いていいのー?みたいな。この曲は慎吾のイメージが強いです。二十歳になったばかりの慎吾が歌うBメロ・・・! 昼はどんな顔で退屈を飼いならして従順な瞳がひそかに夜を待ってるんですよ、そんなダイナマイトな彼女と肉食男子!!みたいなねえ。それまでの慎吾は末っ子イメージが強くてやんちゃで元気な国民の弟ポジションだったのに、そんな慎吾がこんな歌詞を歌うんですもん。
あと、2番の妖しく揺れてる満月そぞろに歩けばだれもみなそそりたつような気持ちが抑えきれないところとかも色っぽくて艶っぽくていいですよねえ。この街はうたかた夕べと今夜のあいだとかもねえ。いのちを吹き込んで・・・のところの音楽とかもかっこよすぎですし。若くて熱いイメージが前面に出ていてすごく激しくていい・・・!!そしてサビ全体の「でもいいんじゃない?」っていう軽いノリ!!重い恋愛真剣な恋愛っていうより、若くて熱くてつっぱしっちゃう情熱!!みたいな。こんなのキライなわけがない。さらに、サビのこのあたりのフリで、腰を回すSMAPさんね・・・。90年代中期〜後期のもっとも色気が溢れまくっていたSMAPが歌い踊るダイナマイト・・・。セクシーでかっこよくっていろっぽくって熱くって、これがシングルですからね・・・。かっこええすぎる。
◆そしてほぼ同時期、ダイナマイトとは対照的な退廃的な色気があふれるのがバタフライ。ダイナマイトでは、軽いとはいえ一応恋愛関係の歌詞だったのが、今度は恋愛感情のない、ただの孤独をうめるための時間、みたいな。だって「名前のない君」が「夜更けの2時過ぎ」にドアを叩いて、「どうせ眠れなかった」って言って部屋に入れるんですよ・・・!「モヤモヤとした俺自身を今すぐはらしたいだけ」って・・・!!自分の友人がそんな関係に陥ってたら全力で止めますよ。そんな男やめなさいって。退廃的で刹那的で意味を持たない関係性・・・! 
この曲は木村さんのイメージが強いです。あの時期の、恐ろしいほど色気をあふれさせすぎていた木村さん。眠れる森の直季のイメージかなあ。最後のところの「ぐちゃぐちゃになって どうでもいいだろう」なんて、その発音を聞いてるだけで肌がてかてかしそうなイメージですよ・・・。
サビの歌詞なんて、蝶の比喩だけどけっこうカゲキだなあ、と思います。ラスト、朝日が昇るのにその部屋だけ避けるんですよ・・・。退廃的な色気が満ち満ちていてこの曲もとても好きです。
◆ちょっと年代が下って、明るくテンション高いのがlove loser。これ、わっつか何かで木村さんは一人でする曲みたいなことをおっしゃっていたかと思うのですが、私の印象だと二人の曲なんですけどねえ。どうでしょう。
この曲も急速で性急な感じが情熱的でけっこう好きなんですけど、ライブのときに踊ってくれなかったのがなあ・・・。
◆かなり明るく楽しくラブラブな雰囲気でカゲキなことを歌ってるのが君とBoogie Woogie。これも大好きです。以前にも書いたことがありますが、しょっぱなの中居さんの「はじめよっかそろそろ」ってもう!!そんでもって「I wanna touch you baby」ですから。でも、この曲の一番のポイントはなんといってもつよぽんでしょう。これも以前に書いたとおりですが、つよぽんナチュラルでピュアな声でカゲキなことを歌うんですよ・・・。ポップな曲調に乗せて。
ダイナマイトの持つ軽さや若さともバタフライの退廃的ムードとも違って、明るく楽しくカゲキに・・・みたいな。「絡めあう指 もつれあう舌」なんてけっこう直接的なんですけど、これまたごろちゃんのエンジェルボイスにかかればカゲキさもソフトに。全体をとおしてカゲキな部分を曲調と歌割の妙でポップに仕上がった、みたいな印象です。
◆そして、この並びにBatteryを入れたいと思うのです。
スマスマでもMステでも、訳詞にはそういうオトナの要素を一切入れられてなかったですけど、これってそういう曲です・・・よね・・? 歌詞は電気とかエネルギーとかに関連する単語中心で、あとは韻を踏んだり言葉遊びだったりで雰囲気を感じ取るくらいしかできないんですけど、単に「君の愛で僕を元気にしておくれ」っていう観念的なものじゃなくて、もっと肉体的なものも含めて「Charge me」って言ってるのかな、と。というか、肉体的なものがまず前提で、そのうえでそれ以上の観念的なものがあるのかな。「Something more than physical」とも言ってますしねえ。
スマスマでもMステでもサビ前のtonightが訳されていなかったのはあえてなんでしょうねえ。けっこう重要なtonightな気がしますけど。これがないとただの「僕を元気にしておくれ」だけど、これがあると意味が全然変わってくるような。「Let’s get higher higher」なんて、電池のチャージを高く(=充電をいっぱいにさせて)ってのと一緒に高みにのぼろうよってのと、いろんな意味を含んでるのかなあなんて思ったり。むしろ、Let usなわけで、そこに自分も含んでるから後者の意味合いの方が強そうですよねえ。そういう捉え方をしていくと、2番の「We should connect like a big capacitor」のconnectとか「dangerous like dynamite」のdynamiteとか「passive or active」とかすべてキーになってきて、そしてそのまま「I need you tonight」ですよ。
で、慎吾ラップにいくと、「wave your hands in the air」って手が空中をさまよってますし、「I’m gonna take you there」のthereも意味深な気がしてきますし、最終的に「You cannot stop me」って、主語がyouなので、君も僕を止められないってなってますし。で、肝心のサビも、激しさと情熱を手を変え品を変え繰り返してるイメージですし。
Batteryの私的解釈は、君の愛という炎をエネルギーにしてかけぬける熱い夜、みたいな感じなのです。曲調の疾走感とジェットコースター感とも一致してますし。観念的な愛を歌ってるだけだったらあんなに繰り返して「charge me up」とか「power me」とか言わなくても、君の存在が僕を充電してくれてるよって言えば済む話なので、命令形で繰り返し「充電して!!」って言ってるのは、つまりそういうことなんだろうなあ。歌って昔からそういうダブルミーニングを持つやつもいっぱいありましたしね! そんなわけで私はこのBatteryが大好きです。ダイナマイトと張るくらい好きなシングル曲。